P.12
(読み)
奈してちやう
なしてちょう
あひ奈す
あいなす
こと可ぎり
ことかぎり
奈し
なし
めで
めで
多起者るを
たきはるを
む可い个ること
むかいけること
めて多し
めでたし
\/\/
めでたしめでたし
(大意)
して寵愛すること
限りがありませんでした。
めでたい春を迎えたこと
めでたいことである。
めでたしめでたし。
(補足)
「ちやうあひ奈すこと」「む可い个ること」、「こと」は合字。
「めで多起者るを」、「起者」が難しい。変体仮名「者」の上部が「起」の下部にくいこんでいます。
波の絵柄はこの頃には葛飾北斎のような感じで描くのが定番になっていたのかもしれません。似てますよね。
船の舳先をを切っている構図がうまい。兎の赤い瞳、視線は狸憎しとにらめつけ、かたや赤フン狸はやられたぁ〜と、その目線はまた兎に向けられているよう。両者の脚絆、兎は灰色、狸は赤とお似合いです。浪の荒れようが凄まじい。
0 件のコメント:
コメントを投稿