P.11下段
(読み)
うミへうち
うみへうち
こみ
こみ
とふと可多きを
とうとかたきを
うちとり
うちとり
ぢゞ尓者奈し
じじにはなし
个連バちゞハ
ければじじは
よろこびいく
よろこびいく
者゛くぞ
ば くぞ
そ連ゟ
それより
可のうさ起゛
かのうさご
王可゛
わが
このごとく
このごとく
(大意)
海へ打ち込み
しっかりとかたきを討ち取りました。
ぢぢに(そのことを)話したところ
ぢぢの喜びようはどれほどであったことか。
そののち、かの兎は我が子のように
(補足)
文章のほとんどがこたつの唐草模様の掛け布団を背景にして、文字もかすれやつぶれがあってわかりにくい箇所も多いです。
「とふと」、最初は「とうとう、やっと」の意だとおもったのですが、辞書には「しかと、ゆるぎないさま」とあり、こちらの意味と気づきました。
「可多きを」、この部分うっかりと「うさぎ」と読んでしまいそうです。それでは意味がおかしくなるのですが。
「ぢゞ尓者奈し」、読みづらい。次の「个連バちゞハ」も同様です。
「者゛くぞ」、「ぞ」がつぶれてしまって、「ぞ」とわかれば形をなぞれますが、あれこれ悩む箇所です。
「そ連ゟ」、「より」は合字「ゟ」、「このごとく」の「ごと」も合字。
P10P11見開き
こたつに寄りかかり膝をくずし、胸筋も二の腕も太いのに、なよっているたぬきの姿がおかしい。
ふたつの場面をひとつの絵に盛り込んでいるのですが特に違和感は感じません。
もう一度すりこ木とすり鉢あたりに目をやれば、その左側のお盆の中にある赤いもの3本は唐辛子と見ました。これをすりつぶして狸の背中に塗りつけたという訳?
こたつの高さが高いように感じますが、実際こたつの高さはもっと高いものが多かったようです。ほんとかうそか、向かいに座る人が見えないくらいのものもあったとか・・・
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