2020年11月13日金曜日

豆本 花さ起ぢゝい(小林英次郎)その3

P.1

(読み)

む可し\/

むかしむかし


ま多く可し

またむかし


正  ぢ起

しょうじき


奈る

なる


ちゞい

じじい


ひご

ひご



いぬを

いぬを


あいすこと

あいすこと


わ可゛このごとく

わが このごとく


てう あい春れバ

ちょうあいすれば


可のいぬ

かのいに


ある日ちゞいの

あるひじじいの


そでをしき

そでをしき


(大意)

昔々、そのまた昔

正直なおじいさんがいました。

ふだんから犬を我が子のようにかわいがり

いとおしんでいました。

その犬がある日おじいさんの袖をひいて


(補足)

 じいさん庭の枝折り戸の前で、餌を与えようとしているようです。わんこは左前足をあげておあずけ姿勢をしています。尻尾がくるっと巻き上がってうれしそう。

でもじいさんの左手に持つ皿の上はなんとなく魚が2匹?にみえますけど・・・

じいさんの左足指が右足みたいにみえます。間違えたのかも。

平仮名「あ」は「お」に「丶」がないようなかたち。まるっぼくありません。

「てうあい」、寵愛(ちょうあい)。

 

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