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(読み)
む可し\/
むかしむかし
ま多く可し
またむかし
正 ぢ起
しょうじき
奈る
なる
ちゞい
じじい
ひご
ひご
ろ
ろ
いぬを
いぬを
あいすこと
あいすこと
わ可゛このごとく
わが このごとく
てう あい春れバ
ちょうあいすれば
可のいぬ
かのいに
ある日ちゞいの
あるひじじいの
そでをしき
そでをしき
(大意)
昔々、そのまた昔
正直なおじいさんがいました。
ふだんから犬を我が子のようにかわいがり
いとおしんでいました。
その犬がある日おじいさんの袖をひいて
(補足)
じいさん庭の枝折り戸の前で、餌を与えようとしているようです。わんこは左前足をあげておあずけ姿勢をしています。尻尾がくるっと巻き上がってうれしそう。
でもじいさんの左手に持つ皿の上はなんとなく魚が2匹?にみえますけど・・・
じいさんの左足指が右足みたいにみえます。間違えたのかも。
平仮名「あ」は「お」に「丶」がないようなかたち。まるっぼくありません。
「てうあい」、寵愛(ちょうあい)。
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