P.38 最初〜4行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
小前 之者 申 様 、下 筋 ゟ 若し
こまえのものもうすさま、しもすじよりもし
打 毀 参 り候 節 之防 之多免、
うちこわしまいりそうろうせつのふせぎのため、
其 段 御噺 し不致 候 段 、大 勢
そのだんおはなしいたさずそうろだん、おおぜい
もの申 訳 無之 、松 太郎 ゟ 噺 し
ものもうしわけこれなく、まつたろうよりはなし
(大意)
小前のものが言うには、下筋(飯能方面)より、もし
打ち壊しの者たちが来たときの防ぎのための
そのときのお話をしていたなかったことについて、大勢の者たちは
申し訳なくおもっていると、松太郎の話であった。
(補足)
最初の二行の筆が細いのが気になります。
「下筋」と「節」の「竹」冠のくずし字がずいぶんと異なってます。
「多免」(ため)、あて字でしょうが、この文書では2箇所のみでしか使われていません。
「ゟ」(より)、合字。この4行にも2度出てきますが、この部分だけでなく頻繁に使われています。現代に引き継がれてないのは国の教育政策のためでしょうか。
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