2019年2月13日水曜日

変事出来二付心得覚記 その90




 P.35 7行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
夫 ゟ 栄 助 殿 家内
それよりえいすけどのかない

おつ奈どのに右 之由 噺  候得者゛、
おつなどのにみぎのよしはなしそうらえば、

おつ那どの申  様 、大 勢 之
おつなどのもうすさま、おおぜいの

望  二任 せ申  から何 卒 毀 し
のぞみにまかせもうすからなにとぞこわし

く連ぬ様 取 計   くれ候   様 申  候   二付 、
くれぬようとりはからいくれそうろうようもうしそうろうにつき、


(大意)
それより栄助殿の家内
おつな殿に先程の一件を説明したところ
おつな殿が言うには、皆さんの
お望み通りに致しますので何卒打ち壊さ
ぬよう取り計らってくださいとのことでした。


(補足)
 栄助殿の家内ですが、お綱殿、おつなどの、おつ奈どの、おつ那どの、といろいろとでてきます。

「家内」、自分の妻のことを言うときに使うものだとおもってました。通常なら栄助殿の奥さんなので「御内儀」のはずです。

「望」、読めません。下部がかろうしじて「王」のよう。
「任せ」、「伺」に見えてしまいます。


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