P.33 6行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
又 ハ平 常 之面 二而参 り候 者 も有之 、
またはへいじょうのめんにてまいりそうろうものもこれあり、
白 布 た春き・白 布 之鉢 巻 二帝
しろぬのたすき・しろぬののはちまきにて
六 尺 棒 ・とび口 ・木立 、中 ニハ丸 キ棒
ろくしゃくぼう・とびぐち・こだち、なかにはまるきぼう
銘 々 所 持以多し、金 弐千 両 、外 二
めいめいしょじいたし、きんにせんりょう、ほかに
時 貸し帳 面 消 、質 物 者不残
ときがしちょうめんけし、しちものはのこらず
可返 、若 違変 有之 に於 帝ハ
かえすべく、もしいへんこれあるにおいては
(大意)
または、普段のそのままの姿で来るものもありました。
白布のタスキや白布の鉢巻をして
六尺棒・トビ口・木の枝、中には丸い棒を
一人ひとりが持っていました。金2千両の他に
当座の借金は帳消しに、質物はすべて
返し、もし約束を守ることができなかったら
(補足)
浅海戸のお綱殿が数日で聞き集めた噂を語っている場面です。次頁の1行目まで続きます。
「春」(す)、「帝」(て)、「以多し」(いたし)、「者」(は)、変体仮名が目立ちます。
「た」、「こ」がずいぶん右側にきてます。
「金弐千両」から文末までは、すでに何度か出てきた内容です。
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