P.37 最初〜5行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
見せ候 所 、延 命 寺殿 に逸々
みせそうろうところ、えんめいじどのにいちいち
問き被為聞 、大 勢 之者 ども
とききかせられ、おおぜいのものども
券 ヲ連詫 言 申 証 文 浅 海 戸へ
こぶしおれわびごともうししょうもんあさかいどへ
返 ス、川 又 并 金 左衛門 へも返 ス、
かえす、かわまたならびにきんざえもんへもかえす、
秀 次郎 殿 噺 し二付 大 笑 申 候
ひでじろうどのはなしにつきおおわらいもうしそうろう
(大意)
見せたところ、延命寺住職殿に懇々と
言い聞かされ、大勢の者どもは
意気消沈しあれこれ言い訳をしたものの、証文を浅海戸へ
返却しました。川又と金左衛門へも返しました。
秀次郎殿の話に大笑いをしたのでした。
(補足)
地名についてです。
以前の投稿で必要なところはわたしの手書きの地図を用いました。
国際興業バスの「飯能駅・名栗」地区のバス路線図が大変にわかりやすくできていて、それを参照するのが一番良いでしょう。バス停の駅名が当時のままであるところが何箇所もあります。
ネットで検索すればすぐに分かりますので是非ダウンロードしてご使用ください。
おすすめの徒歩のハイキングコース(7万分の1)も記入されています。
この頁はどこかスッキリしています。散髪屋にでも行ってきた感じです。
「延命寺」、「延」がつぶれて読めません。
「被為聞」(きかせられ)、下から返って読む。「為替」(かわせ)などと同じです。
「証文」が「證」になってます。
「川又」と「金左衛門」のお二人は誰でしたっけ?
一同大笑いして、さぞかしホッとしたことでしょう。
しかし、この後やらねばならないことがたくさんあるのでした。
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