2025年4月12日土曜日

江漢西遊日記三 その44

P44 東京国立博物館蔵

(読み)

申  度 絹 地の画一 枚 个ん上  と書 付 上ケル

もうしたくきぬじのえいちまいけんじょうとかきつけあげる


夫 よりしてハ滞 留  中  上 ヨリ能まかなゐ(ヒ)

それよりしてはたいりゅうちゅうかみよりのまかな  い


ニて毎 日 三 度能喰  能時 先 吸 物 酒 を

にてまいにちさんどのしょくのときまずすいものさけを


出シて(テ)膳 を出ス者かまを者き多る者 き

だして   ぜんをだすはかまをはきたるものき


 うじを春る岩 国 ハ山 中  ニして海 ハ三 里を隔

ゅうじをするいわくにはさんちゅうにしてうみはさんりをへだ


ツ然  とも魚 多くさん北 の方 ハ石 見能国 也

つしかれどもうおたくさんきたのほうはいわみのくになり


橋 ハ廿   五間 能橋 五 ツ掛 ル中 三 ツは橋杭(クヒ)

はしはにじゅうごけんのはしいつつかかるなかみっつははし くい


なし河 巾 百  二十  五間 なり錦(ニシキ)河 尓掛

なしかわはばひゃくにじゅうごけんなり  にしき かわにかか


る故 ニ錦 帯 橋  と名 ク俗 ニソロバン者゛しと云

るゆえにきんたいきょうとなつくぞくにそろばんば しという


橋 能裏 ソロバン尓似多り人 家ハ橋 より西

はしのうらそろばんににたりじんかははしよりせい

(大意)

(補足)

「西遊旅譚二」に錦帯橋の画があります。 

 数十年前に錦帯橋の脇にある五橋という醸造所を見学したことがあります。明治4年(1871年)創業ということなので、江漢さんの時代にはまだありませんでした。

 このとき、社長さんが案内してくれたのですが、一番最初に醸造工程の最後に出てくる廃棄物を安全に処理するところから見せてもらったのがとても印象的でありました。試飲した日本酒もおいしくて、自宅に数本宅配しました。

 岩国よいとこ一度は訪れましょう。

 

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