P37 東京国立博物館蔵
(読み)
庭 尓径 二尺 余 丸 柱 ラ能礎(イシツヱ)在 之 ハ備 中
にわにけいにしゃくあまりまるはしらの いしずえ ありこれはびっちゅう
足 守 賀陽 郡 溝 手村 賀陽 寺能
あしもりかようぐんみぞてむらかようじの
趾 ヨリ掘 出ス千 年 余の物 と云 亦口(クチ)五
あとよりほりだすせんねんよのものというまた くち ご
六 寸 生(ス)焼 の器 アリ同 ク岩 下 ヨリ堀
ろくすん す やきのうつわありおなじくいわしたよりほり
出ス
だす
十 三 日 雨天 今朝先ツ雨 ナシ晩 方 雲 晴
じゅうさんにちうてんけさまずあめなしばんがたくもりはれ
月 漸\/ 出ツ日々秋 色 を催 し衣服 う春し
つきようよういずひびあきいろをもよおしいふくうすし
主 人 能衣をかり着(キ)春る俄 尓大 ツイ立
しゅじんのいをかり き するにわかにおおついたて
を張 蘭人物(ランシンフツ)を描(カ)ク出来よし裏 ニハ
をはる らんじんぶつ を か くできよしうらには
山 水 一 日 尓出来上 ル日暮 ヨリ木 下男成(ヲナリ)
さんすいいちにちにできあがるひぐれよりきのした おなり
(大意)
略
(補足)
「口(クチ)五六寸生(ス)焼の器」、『西遊旅譚二』には同じ箇所でその器の画があります。
「十三日」、天明8年九月十三日。1788年10月12日。
月がやっと出たとあります。じきに満月をむかえる月です。🌔
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