2022年7月28日木曜日

あさ可゛本物語(木村文三郎) その8

P4 国立国会図書館蔵

P5後半

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(読み)

ひ尓ミ可ハ春可本尓おもハ春゛

いにみかわすかおにおもわず


あらし尓ふ年をふき王げら

あらしにふねをふきわげら


連奈ごりをしくも王可れ多り

れなごりおしくもわかれたり


ミ由起ハ奈つ可しく王可゛やを

みゆきはなつかしくわが やを


志のびいで志よ\/本う\゛/を□

しのびいでしょしょほうぼ うを


(大意)

(たが)いに顔をみかわしたのですが

急の嵐が吹きあれ、舟ははなされてしまい

名残惜しくも離れ離れになってしまいました。

みゆきはなつかしさに我が家を

そっと出て所々方々を


(補足)

「ふき王げら連」、吹き分けられと気づくまで少々時間がかかりました。

 みゆきと侍女のキリッと切れ上がった目じりがいいですねぇ。道中と言えどもみゆきの振り袖は豪華です。

 藁葺民家の前にふたりの武士が見上げています。ひとりは麻二郎でしょうけどきりりとしまった細面だったはず。こちらは笠をかぶって丸顔、ちがうのかも。それに舟にのっててお互いに気づいたものの嵐のせいで舟が離れ離れに別れてしまったとあった内容とも異なっている。ウ~ン・・・

 

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