2022年7月11日月曜日

婦゛んぶく茶釜(木村文三郎) その10

P6 国立国会図書館蔵

P7後半

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(読み)

いでゝミれバふしぎやもとのごと

いでてみればふしぎやもとのごと


く奈り多りこれハよ尓めづらしき

くなりたりこれはよにめずらしき


ぶんぶくちや可゛満とて奈りもの

ぶんぶくちゃが まとてなりもの


尓つれおどりを奈し志よ个゛いを

につれおどりをなししょげ いを


春ること多けざハとうじも奈可

することたけざわとうじもなか


\/可奈王ぬくらゐ奈りさて%

なかかなわぬくらいなりさて


(大意)

てみると、不思議なことにもとのように

なっていました。これは世に珍しい

ぶんぶく茶釜ではと、鳴り物

にあわせて踊りをし諸芸を

すること竹沢藤治(幕末の曲独楽師)もなか

なかかなわぬくらいのものだという。さて


(補足)

「もとのごとく」「志よ个゛いを春ること」、「ごと」「こと」は合字。

「くらゐ」、この部分なかなか読めませんでした。このようなときは読みすすめたり戻ったりして文脈の流れをつかみます。また似たようなかたちの部分を探します。そうしたら見つけました。3行目「まくらもと」の「くら」が同じ形です。「ゐ」はよめてましたから「くらゐ」と判明。意味も通じます。よし!

 ぶんぶく茶釜が何か訴えるような優しい表情なのが印象的。

 

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