2022年7月24日日曜日

あさ可゛本物語(木村文三郎) その4

P1後半 国立国会図書館蔵

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(読み)

ミ由起ハうぢ川 へふ年

みゆきはうじがわへふね


をう可べ本多る可゛り尓

をうかべほたるが りに


いでし可゛をりふし

いでしが をりふし


ミやぎ▲

みやぎ


(大意)

みゆきは宇治川へ船を

浮かべ蛍狩りに

でかけました。

折しもちょうどそのとき

宮城(麻二郎)


(補足)

「ミ由起」、平仮名の「き」は変体仮名「幾」(き)です。豆本などに使われるのはほとんど変体仮名「起」。見た目は「紀」に似てますが「起」です。

「ふ年」、変体仮名「年」(ね)は古文書などでは「○」+「ヽ」です。ここでは丸まりきれてません。

「う可べ」、「う」と変体仮名「可」(か)はそっくりというかほとんど同じかたちです。

 ミ由起さんの五色刷りぐらいの錦絵を見てみたいものです。

 

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