2022年7月7日木曜日

婦゛んぶく茶釜(木村文三郎) その6

P2 国立国会図書館蔵

P3後半

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(読み)

おさへんと奈せどもとびめぐりて尓およバ

おさえんとなせどもとびめぐりてにおとば


ぬをやう\/多ゝきふせもとの者この奈可へ

ぬをようようたたきふせもとのはこのなかへ


おさめいづ連へ可すてさせんとせし可゛◯

おさめいずれへかすてさせんとせしが


(大意)

(取り)押さえようとしましたが飛び跳ね逃げ回り、手に負え

ませんでしたが、ようやく叩き伏せてもとの箱の中へ

おさめ、どこかへ捨てさせようとしました。しかし


(補足)

 大口をあけて悔しがるどころかバカ笑いしている小坊主、髪の毛を描けないはらいせか、すね毛腿のけ、股のはみ出し毛と悪ノリしている感じです。それも一本一本丁寧に。しかしたぬきの毛並みはそれ以上に細かく精緻に刻んで尻尾の先などのフサフサ感は描いた本人も満足していそう。

隅から隅まで見事であります。

 

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