P4 国立国会図書館蔵
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(読み)
⧖う多をあふぎへ志多ゝめあ
うたをおうぎへしたためあ
多へ个りそ連よりミ由きハ
たえけりそれよりみゆきは
そのあふぎを者多゛ミ者奈さ春゛
そのおうぎをはだ みはなさず
もちゐ多る可゛そのゝちあらし
もちいたるが そののちあらし
尓てふ奈可゛ゝりせしと起多可゛
にてふなが かりせしときたが
(大意)
歌を扇へしたためて
与えました。それからというもの、みゆきは
その扇を肌身はなさず
にいました。それからしばらくして、嵐の
ため舟を港に避難させたとき、たが(いに)
(補足)
「あ」がたくさん出てきますが、かたちは「お」の点がないかたち。
「者多゛ミ者奈さ春゛」、変体仮名を学んでないと読めないかも。
「あらし」、「ら」が変体仮名「可」に読めて、「明石」かとおもいました。
ふたりとも杖の手元に手ぬぐいを添えて持ち手としています。手汗をかくし手のひらが痛くまめになってしまうでしょうから、それらを防ぐためでしょう。
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