奥付
(読み)
定價 壹錢
御届明治十八年四月丗日 吉川町
編輯出板人 堤吉兵衛
(大意)
略
(補足)
江戸時代からの版画の流れは、(多色摺)木版画・銅版画・石版画など時代が下るにつれその方法は多岐にわたるようになりました。
この明治18年の豆本は色鮮やかで発色もよく、またどの頁にも色ズレがありません。
豆本の木版の場合はどこかに必ずといってよいほど色ズレがあるものなのですが、この豆本には認められません。木版摺りではないのかもしれません。
定価は1銭でこれ以前に出版されていた木版摺りだろうとおもわれる豆本は1銭5厘でしたから、値下げになっています。物価は上がっているのに安価で手に入るようになっています。印刷工程の変化によるためではないかとも推察されます。
お玉の初恋が成就し、玉のような男子を授かり、一家親類栄えるという
誠にめでたいお噺でありました。
裏表紙。
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