P.11
(読み)
可゛へち うち゛
が へちゅうじ
ろうと奈づ
ろうとなづ
ける奈り
けるなり
も者や
もはや
ミや満いり尓
みやまいりに
奈り个る尓ぞでいりの
なりけるにぞでいりの
ものミ奈ゝ つれたち○
ものみなみなつれたち
○き多りて
きたりて
よろこひを
よろこびを
のべ个り
のべけり
(大意)
考え忠次郎と名付けました。
はやくも宮参りとなり
親しい付き合いの者たちが次々に
やってきてお祝いの喜びを
伝えました。
(補足)
「可゛へちうち」の出だしには言葉の続きを示す記号(8の字を潰したような形)があります。
「ちうち」だけではなんのことかわかりませんが、つぎに「ろう」と続き、さらに「奈づける」とあるので、名前「忠次郎」とわかります。
「ミや満いり」、「ミ」は「三」に、「や」は「ゆ」に、「い」は「つ」に見えてしまう。
母親は赤い赤ちゃん用の着物(初着)をもってます。
P10P11見開き。
全体に暗い色調の中に四匹の鼠の顔の白さが目立ちます。
奥の渋黄色の壁に黒い点々を描いて、土壁の感触を出しています。
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