P.1 11〜12行目まで。「飯能市立博物館所蔵」「平沼家文書」
(読み)
之噺 し志らせ之 人 名郷 組 和助 殿 と心 得申 候、
のはなししらせこのひとなごうくみわすけどのとこころえもうしそうろう
村 役 人 相 談 二相 成 、百 姓 代 亀 太郎 殿 又 々 参 り
むらやくにんそうだんにあいなり、ひゃくしょうだいかめたろうどのまたまたまいり
(大意)
話を知らされており、伝えたのは名郷組和助殿からであったと記憶する。
村役人の相談がはじまり、百姓代の亀太郎殿が再びやってきて、
(補足)
「噺」の偏「新」が前行の「新立」の「新」と同じ形です。
「志らせ」、「志」は変体仮名。
「名郷」(なごう)、上名栗村の地名です。
「殿」はすでに何度もでてきていますが、くずし字は偏の「殳」に名残があります。
「心得」、これも何度目かですが、読めましたか。
「申候」、行末で小さく押し込んでます。
「相談ニ相成」、ふたつの「相」の形が異なっています。「相成」は一緒に使われることが多いので、こちらのほうがより崩れている感じ。「相成」の「相」には特に意味はありません。
「亀太郎」のくずし字は旧字の「龜」ですが、カッコいい。ここの「郎」は「ら」or「5」みたい。
この最初の1頁だけで、組頭・名主・百姓代の役職名がでてきてます。
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