2018年11月29日木曜日

変事出来二付心得覚記 その14




 P.3 13行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵」「平沼家文書」

(読み)
私  し共 儀ハ附 合 場ニハ候  得共 医王 寺之
わたくしどもぎはつきあいばにはそうらえどもいおうじの

旦 家二而御座候  得共 、附 合 場ゆへ噺 し(御座候)
だんかにてござそうらえども、つきあいばゆへはなし


(大意)
 私たちは、医王寺の檀家であり宗派がことなるとはいえ、
お互いが日常付き合い行き来する立場なので誘われたということだ。


(補足)
「附合場」が???です。全体の流れからは文章の理解はできますが、
「お付き合すること」の意でしょうか。

「私し」、古文書では一人称の「私」という表現はめったに見ません。この時代くらいから使われる表現になってきたのでしょうか。
「共」、頻出です。このあとに「候得共」が2度でてきますが、そこの「共」とは異なってます。
「儀」、これも頻出でここのくずし字はわかりやすい。
「附合場」、「阝」が切れてしまってます。

「候得共」、ここの「候」は「ゝ」のようになってしまってます。
「ゆへ」、ひらがなですがすぐには読めませんでした。


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