P.2 10〜12行目まで。「飯能市立博物館所蔵」「平沼家文書」
(読み)
仙 太郎 殿 ・寅 二郎 同 道 二而下 名栗 村 役 人 二届、
せんたろうどの・とらじろうどうどうにてしもなぐりむらやくにんにとどけ、
太次郎 殿 申 口 、手紙 一 通 遣 し候 間 忰 江遣 し
たじろうどのもうしぐち、てがみいっつうつかわしそうろうあいだせがれへつかわし
被下 、近 所 之者 四、五人 も馬頭 堂 当 り扣 居り、
くだされ、きんじょのものし、ごにんもばとうどうあたりひかえおり、
(大意)
仙太郎殿・寅二郎と一緒に下名栗村役人へ連絡し、
太次郎殿が申すには、手紙を一通書いたので、忰(寅次郎)を使いに出して
くださった。(また)近所の4、5人の者も馬頭堂あたりに控えさせ、
(補足)
すでに何度か出てきたので、やや読みにくい太次郎殿・寅二郎もわかります。
ふたつの「郎」のくずし字が異なっています。最初のが「戸」+「巾」、次のが「ら」。
「同道」、「道」のくずし字が特徴的なだけあって、かえってわかりやすくなってきます。
「届」、「由」が「里」に見えます。
この行に「遣」が二度出てきます。「キ」+「と」に見えませんか。
「候間」、頻出です。「間」のくずし字も重要。「門」は「冖」(わかんむり)のようになり、中に収まるべき「日」は下部にきます。
「被下」(くだされ)、「被」がほとんど「5」です。ここまでくずされると読めるわけがないので2点セットで形で覚えます。
「五」、ここの「五」はあまりくずされていません。
「馬頭堂」、「馬」、教えられればなんとなくわかりますが、初めて見ると?。
「当」、「ヨ」には縦棒がないのに、くずし字にはしっかりあります。運筆を見ると、最初に縦棒を、次にそれに重なるように「ろ」、その書き終わりに筆を返して「一」という順でしょうか、
まぁ、形で覚えましょう。
「扣」、「控」です。
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