P11 国立国会図書館蔵
(読み)
や可ら
やがら
むせ う尓
むしょうに
う川可゛
うつが
いゝ
いい
どう
どう
ち う
ちゅう
双 六 と
すごろくと
羽左衛門 可゛
うざえもんが
志よさでハ
しょさでは
ミ多可
みたが
や可ら
やがら
可年ハ
かねは
めの
めの
まハり
まわり
そう奈
そうな
こと多
ことだ
(大意)
将門「八がら(の鉦)無性に打つがいい」
道中双六と羽左衛門の所作では見たことがあるが、八がら鉦は目の回りそうな芸事だ。
(補足)
「や可らむせう尓」、やたら無性に、の洒落。
「どうちう双六」、手もとの本には、東海道道中双六の袋井の絵に、両手に撥を持って立つ者と、坐して太鼓を打つ者が描いてあるとあります。
「羽左衛門」、九代目市川羽左衛門(1724〜85)。所作事の名人とされた。
八がら鉦には、「八がらがねよくよくみれば手が弐本」、「八がらがねただ見てとおるものでなし」などがあります。また「八がら鉦」で検索するとたくさんヒットします。