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(読み)
P5
志やうしき
しょうじき
ぢゝい春ゞ
じじいすず
めのうち
めのうち
尓由起て
にゆきて
ちそう尓
ちそうに
奈る
なる
(大意)
正直爺
雀のうちへ行き
馳走になる
(補足)
綱島亀吉のこのシリーズの特徴は二丁と三丁が広がって4頁ぶんのパノラマになる仕掛けがしてあることです。歌舞伎舞台のように横広がりの大きな空間を豆本という手のひらにのるような小さな中に実現しています。
三味線お囃子笛太鼓の姉さんがた4人が右側に、それに合わせて踊る芸人たちは脚が人間なので呼び寄せたのでしょう。そして雀の母娘とその家族。爺さんは火鉢を横に満ち足りて幸せそうです。縁側の奥には見事なお庭がのぞめます。賑やかさが聞こえてきそうですがどこか上品さが漂っています。
背景が真っ赤な絵の説明書きは短いけど少々難しい。
「志やうしき」は次の行が「ぢゝい春ゞ」でなければ読めなかったかも・・・
「尓由起て」、変体仮名「由」(ゆ)は縦棒の下部が少し曲がるのが特徴です。
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