2021年6月23日水曜日

豆本 新版猫の者那し その13

P13

(読み)

ごん本゛の春け多゛ち

ごんぼ のすけだ ち


尓て多いぢしゐん

にてたいじしいん


き与へも

きょへも


きさん可奈

きさんかな


ひふ多り

いふたり


めで多く

めでたく


ふう婦と

ふうふと


奈りける

なりける


めで多し

めでたし


\/\/

めでたしめでたし


\/\/

めでたしめでたし


日本橋区馬喰町二丁目十四番地

編輯兼

出版人 綱島亀吉


御届明治十九年九月廿日

定價壹銭

(大意)

ゴンボの助太刀にて

退治し、隠居(のところ)へも

帰参がかない

二人はめでたく

夫婦となったのでした。

めでたし

めでたしめでたし

めでたしめでたし

(補足)

文章に難しいところはなさそうです。

P12P13

 隠居のうしろの紅梅の屏風が引き立っています。福とおコマ夫婦、子猫も抱かれています。福の詫びをいれているニャァという声が聞こえてきそうです。

定価を壹銭としましたが、間違いかもしれません、安すぎます。今までの豆本だって壹銭五厘だったのですから。


 

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