2021年6月5日土曜日

豆本 昔噺し舌切春ゞめ その8

P8

(読み)

いへハ王しハとし可゛

いへばわしはとしが


とつてち可ら可゛

とってちからが


奈い可ら可る

ないからかる


いの(可)よい

いの(が)よい


とて

とて


つゞら

つづら


を●


●せおひて可へり

 せおいてかえり


个るうちへ可へりつゞ

けるうちへかえりつづ


らいあけてミれバ

らいあけてみれば


(大意)

問われ、わしは歳を

とっているので力が

ないから軽いのがよい

とのことで葛籠(ツヅラ)を

背負って帰りました。

帰宅して葛籠をあけてみると


(補足)

二行目「よつて」なのか「とつて」なのかわかりません。どちらも違うかも。

「可るいの(可゛)よひ」、(可゛)を忘れたようです。

「つゞらいあけて」、途中の「い」は何でしょうか?

 欲張り婆さんが葛籠を開けているところをのぞいている図。両手の指をいっぱいに広げて驚いています。

 古びてしまった木の壁の下はちゃんと石の基礎が敷かれているところがなかなか細かい。

 

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