P12
(読み)
いる由へ
いるゆえ
ふ多り
ふたり
ともわし可゛
ともわしが
王びを春
わびをす
る由へ可い
るゆえかい
つ多ら与
ったらよ
可らんと
からんと
つれもど
つれもど
り福 ハ
りふくは
そのあら
そのあら
禰づミを
ねずみを
奈ん奈く
なんなく
(大意)
いるので
二人ともわたしが
詫びをするゆえ
帰ったらよかろうと
連れ戻りました。
福はその荒鼠を
なんなく
(補足)
いいですねぇ〜、いかにも隠居然として。紫の羽織に黄色細い横縞着物、品と落ち着きがあります。火鉢は座布団を敷き、木目が目立った欅でしょうか。火箸に両手をのせて手焙しているような仕草もなかなか火鉢なれしている。絵になりますねぇ。
「ともわし可゛」、「わし」が重なっているので一文字かと見間違えました。ここでは平仮名「わ」ですけど、次行では「王びを」と変体仮名「王」(わ)を使っています。
「可いつ多ら与可らん」、一度読めてしまうとなんともないのですがあれこれ悩んだ箇所です。
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