P1
(読み)
明治十九年十一月廿四日内務省交付1653
む可し\/ もりんじ尓
むかしむかしもりんじに
と志ふるちや可゛満
としふるちゃが ま
あり个る?可゛ある
ありける?が ある
と起ぢ うし
ときじゅうじ
ちやの由を
ちゃのゆを
(大意)
昔々茂林寺に
古めかしい茶釜
がありました。?ある
とき住職が
茶の湯を
(補足)
背景の青に重なっている部分がよくわかりません。この手のでだしは「むかし\/」ときまっているので、先頭の文字はかすれてよくわからないのですが、「む」の片鱗があります。
「も」のここの筆順は漢数字の「五」のくずし字とにています。
「ぢうし」、住持。「じ」は「寺」かとおもいきや「持」、もっとも「寺」が入ってますけど。
「ちやの由を」、3行前の「や」とこの「由」を比べると、にていてよく間違えてしまいます。「由」のほうは、中の縦棒がぐにゃぐにゃと曲がります。
たぬきが熱くって変身中、住職はなぜか朗らかに笑顔。柱を画面のど真ん中に配置しているのは浮世絵や錦絵でもおなじみの構図。そのうしろには柿がたわわに実っています。
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