P40禰春゛ミ佐んの事
(読み)
おや
おや
共 に九 十 八 疋 尓成 かく能ごとくに月 尓一 度
ともにきゅうじゅうはっぴきになるかくのごとくにつきにいちど
川ゝおやも子もまたまごもひこも月 ゝ に
ずつおやもこもまたまごもひこもつきずきに
十 二疋 川ゝうむ時 尓十 二月 尓ハな尓本ど
じゅうにひきずつうむときにじゅうにがつにはなにほど
に奈るぞといふ
になるぞという
(大意)
親とあわせ98匹になる。このように月に一度
ずつ親も子もまた孫もひ孫も月々に
12匹ずつ生むとき、12月には何匹になっているかを
問う。
(補足)
計算好きにはたまらない問題でしょう。そろばんをパチパチはじいてはうーんとうなって何度も何度も繰り返して、口は半開きになって恍惚状態。答えが出たとおもってもまた弾く・・・
「共に」、「共」のくずしじは古文書でもこんな感じ。
「成」、2行前では「なる」でした。
変体仮名「能」(の)、初めての時は何だこりゃとおもいましたけどよくでてきます。平仮名「の」が見出しにあります。
「ごとくに」、合字「こと」に「゛」。平仮名「に」がずいぶんとでてきます。たいていは変体仮名「尓」。
「な尓本どに奈るぞ」、平仮名「な」と変体仮名「奈」、平仮名「な」は珍しいのですけど、ここではよく使われています。
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