2021年5月5日水曜日

唖鈴体操術 その2

P1

(読み)

◯第一圖

 だいいちず


生 徒えんし由うを者じむるまへ尓

せいとえんしゅうをはじむるまえに


から多゛の少 しも

からだ のすこしも


い可゛まぬ

いが まぬ


やう尓

ように


きをつけ王きめも

きをつけわきめも


奈さて教  師の号 令 を

なさてきょうしのごうれいを


まねてえんしゆうを

まねてえんしゅうを


者しむ遍゛し

はしむべ し


(大意)

◯第一図

生徒は演習を始める前に

体を少しの怪我もしないように

気をつけ、集中して

教師の動きをまねて

演習に励むべし

(補足)

頁の半分をしめるデカイ角印は「東京図書館蔵」とあります。大意はあってるとおもいますが、重なってしまっている文章がよくわかりません。いくつか読み違えているかも。

明治7年出版「小学必携體操圖解」田邉良作著のモデルだった子どもが12年後に青年になって再度戻ってきたような感じのモデルです。

「者じむる」、変体仮名「者」(は)、「む」の後半が右下に流れます。

「い可゛む」は「歪む」(ゆがむ)で、曲がったりねじれたりして物の形が正しくなくなるの意ですから、怪我をしないようにではなく、教師の動き(をよくなぞって)と同じ様に気をつけなさいということかもしれません。

「者しむ遍゛し」、「者しむ」は「はげむ」でしょうか?「始める」でしょうか?

 

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