2020年8月19日水曜日

豆本 兎のかがみ山 その14

 


P.10


(読み)

「奈尓を

 なにを


こ志や

こしゃ


く奈

くな


「主人の

 しゅじんの


可たきおもい

かたきおもい


しれ

しれ



(大意)

「何をこしゃくな

「主人の敵(かたき)

おもいしれ



(補足)

 岩藤が刀を振り上げ、傘で防いでいるのは「主人の敵」を討とうとしている白。


他の頁にもありましたが、上部の横線がここにもあります。何のためかわかりません。


 やはり前頁から絵師がかわったのではないでしょうか。

岩藤の描き方も着物に柄を入れたり、耳に赤を加えたり、筆のはこびが丁寧です。

背景の梅?や藁垣根なども手抜きしてません。

傘も立体感や質感がありしっかり描いてます。


「主人」、「人」が「へ」にみえるので、この2文字平仮名でなんと読むか悩みますが

漢字でした。「主」のくずし字を見たことがないとちょっと難しい。

「可たき」、ここでも「た」が平仮名です。変体仮名「多」ではありません。



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