P.6
P.6上段前半
(読み)
「これハた満
これはたま
らぬ
らぬ
て可゛
てが
本れ
ほれ
そうだ
そうだ
(大意)
「これはたまらぬ
てがしびれてきた
(補足)
「これハた満らぬ」、平仮名の「た」は珍しい。江戸後期明治前後の豆本ではほとんど使われてません。
「本れそうだ」、ここでも平仮名「だ」が使われています。「本れる」を調べると、頭がぼんやりするぼける耄碌するなどとあります。手の感覚がなくなってきた表現でしょう。
縦縞の着物が召使いの白(はく)です。
右手は竹刀を相手に突き出し、左手は右後ろの女中の右手を脇に抱え込み、左膝でもうひとりの女中を押さえつけています。大活躍というか乱闘です。
白の目のアップをよく見ると、薄く青く色が入っているようなないような、鋭い視線です。
頭は髷の部分に柄が描かれています。右上の女中の髪も同様です。
この絵をみて、兎とわかる人はあまりいないでしょうね。
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