P.19
P.19 前半
(読み)
くささうしの
くさそうしの
うり多゛し尓ハ
うりだ しには
そ者を可つて
そばをかって
い王ふこと
いわうこと
いづれの者ん
いずれのはん
もと尓ても
もとにても
きハまり多る
きわまりたる
きちれい也
きちれいなり
一九 うり
いっくうり
多゛し尓
だ しに
むら多ヤへ
むらたやへ
よ者゛れて
よば れて
そ者゛の
そば の
ちそう尓あづ可る
ちそうにあずかる
(大意)
草双紙の売出しの日には蕎麦を
買って祝うことは
いずれの版元でも
きまりごとになっている
吉例である。
一九、売出しの日に
村田屋へ呼ばれて
蕎麦の馳走にあずかった。
(補足)
売出しの日に蕎麦を振る舞う。
細くとも草双紙が途切れずに切れることなく売れるようにとの縁起担ぎでありましょう。
読みにくいところはありません。
背景はお正月なのでいろいろお飾りが賑やかであります。
当時年越しそばの習慣があったかどうかは不明ですが、ほんの4,5日でまた蕎麦を食う、年明け蕎麦といっても、趣旨は異なりますが、いいもんです。
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