P.12
P12上段
(読み)
お者く
おはく
志ゆひ可く
しゅびよく
主人 の可多
しゅじんのかた
きをうち
きをうち
そんぞうを
そんぞうを
て尓いれお可ミへ
てにいれおかみへ
(大意)
お白
首尾よく
主人のかたきをうち
尊像を
手に入れお上へ
(補足)
「志ゆひ可く」、「よ」の変体仮名は「与」ですが、どうみても「可」です。
「きをうち」、かすれていて読みづらいです。すぐ左の行の一番下が「を」で、それとくらべるとたしかに「を」と読み取れます。
「そんぞうを」、いきなり「尊像」がでてきましたが、歌舞伎かがみやまでは主人の書き置きとこの尊像が要となっています。
「お可ミへ」、「ミ」が「を」に見えてしまいました。「へ」も「つ」に見えます。
上部にある2本線がこの頁にもあります。何なんでしょうか。
尊像をもつ裃姿の武士は直線的に、灯りをもつお白は曲線的にと対比を明確にしてしっかりした線で描かれています。やはり後半からは親方がでてきて描いているようです。
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