2020年8月12日水曜日

豆本 兎のかがみ山 その7

 


P.5


(読み)

「ひ奈も

 ひなも


あろう尓

あろうに


ぞうりを

ぞうりを


もつ天

もって



(大意)

「ひなもあろうに

草履をもって



(補足)

「ひなもあろうに」がわかりません。「ひな」は「雛」「鄙」がありますが、意味が通じません。

台詞の意味合いとしては「こともあろうに草履でもって(たたくとは)」「まわりの目もあろうに」のような感じでしょう。


 表紙の構図と同じです。有名な場面なのではずせません。

中老さらさの目は耐え忍ぶという眼差しではなく、

クソババ〜〜〜ァ、この辱めッ、おぼえておけ〜、顔の部分を拡大するとよくわかります。


 岩藤と同じように耳が短いので兎ではなく白ネズミです。

着物姿の絵は岩藤よりよほどまし。


P4P5見開き



 P4とP5は描いた人が違うようです。

人物もそうですが、背景の御簾の描き方も異なっています。

P5のほうがよりまともです。



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