P.7
(読み)
「いハぶち
いわぶち
おもいの本可
おもいのほか
こりや
こりゃ
ちつと
ちっと
可ん志゛や
かんじ ょ
う可゛ち可
うが ちが
つた
った
「と天も可奈ハぬ ゝゝ
とてもかなわぬ かなわぬかなわぬ
(大意)
「岩藤
思いの外
こりゃ
ちょっと
勘定がちがった
「とてもかなわぬ
かなわぬかなわぬ
(補足)
腕におぼえのある岩藤も、さらの予想外の(勘定が違った)強さに打ちのめされてしまいました。
女中も四つん這いになってほうほうの体で逃げ出しました。
「ち可つた」、変体仮名「多」ではなく、平仮名「た」が使われています。
「と天も」、しばしながめて、やっとわかりました。でだしの「と」がなやむし、「天」もカタカナ「ア」にみえてしまうし・・・
P6P7見開き
竹刀か木刀の色が異なってます。まぁこれは豆本ではよくあることです。
岩藤の立ち姿を少し弓なりにして浮世絵の基本はふまえているようです。渋緑の帯にも茶黄色をちらしてます。
見せ場のひとつなので力を入れて描いたようです。
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