P2
P2竹内版
(読み)
ま多\/ふ年尓
またまたふねに
のり志とつの(しとつの?)
のりしとつの
志満尓王多り
しまにわたり
ミれバ
みれば
この
この
く尓の
くにの
ひと
ひと
あしの
あしの
奈可゛き
なが き
こと尓
ことに
志やうあ満り
しょうあまり
ま多里んごくの
またりんごくの
ひとハミ奈ふねの●
ひとはみなふねの
●奈可ささん个゛ん
ながささんげ ん
あ満りあしの
あまりあしの
な可゛き
なが き
(大意)
ふたたび船に乗り
ひとつの島に渡りましたところ、
ここの国の人の脚の長さは二丈あまりありました。
また隣国の人はみな船の長さが三間あまりあり、
脚の長い(人は)
(補足)
佐藤新太郎版は読みにくいので竹内版を読みます。
「ふ年尓」、変体仮名「年」(ね)は古文書でもここの形が標準です。◯に右側or右下に丶です。
「志とつの」、文章のつながりから「ひとつの」と読みました。間違っているかもしれません。竹内栄久はしとひの区別がつかない江戸っ子だったとしても文章にしてまでもそうするかなぁ。
「あしの」、やたらにでかい「し」もあれば、ここのように上からつながってちいさい「し」もあります。わかりずらい。
「尓志やうあ満り」、読みは「二ショウ」で間違いないはずですが、これは体積の単位です。なので濁点がないのはよくあることなので「二丈」、一丈は十尺です。このあとにも「ふねの奈可ささん个゛んあ満り」と「三間」という長さの単位がでてきます。一間は六尺。
朝比奈の表情は竹内版では男前美男で理知的にも見えますが、佐藤新太郎版ではひょうきんでちょっと間が抜けたような感じになってしまっています。歌舞伎の化粧と装束そのままです。
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