2021年2月5日金曜日

豆本 金太郎山めぐり その7

P5

(読み)

[つゞき]

あま多の

あまたの


けものを

けものを


奈やませ

なやませ


志可バ△

しかば


△きん多らう

 きんたろう


たゞひとり

ただひとり


尓てさん\゛/尓

にてさんざ んに


おいちらし

おいちらし


(大意)

たくさんの獣(けもの)を苦しめたので

金太郎はただひとりで

ひどい目にあわせ追い散らしました。


(補足)

変体仮名「多」(た)が常用ですが平仮名「た」もあります。

「きん多らう」、ここの「ら」と「う」のようにはっきり見分けられればよいのですが、「おいちらし」の「ら」となると「う」にも見えます。まぁここは文章の流れで「ら」とすぐわかりますけど。

P4P5見開き

輪郭線がはっきりしています。佐藤新太郎の豆本は輪郭線が明瞭なのと、ササッとなぞった感じのがあります。お弟子さん達の癖で異なるのかもしれません。P4の根方の色は忘れてしまったよう。

逃げる化け物たちのの視線は全員金太郎に集中しています。金太郎の体からは覇気が発散、戦いの声がきこえてきそうです。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿