2021年2月12日金曜日

豆本 金太郎山めぐり その14

P12

(読み)

あら多めそのこう

あらためそのこう


ひとの志る

ひとのしる


ところ

ところ


奈り

なり


めで多し\/\/

めでたしめでたしめでたし


(大意)

あらため、その功(績)は

人の知るところとなりました。


(補足)

 金太郎は坂田金時(さかたのきんとき)、頼光の四天王のひとりとなって出世してめでたしめでたしめでたしとなりました。足柄山の山姥も天上より喜びの舞をしてその功をたたえています。

 左手は袖をつまみ、右手には扇(その扇もすべてを描かずに端をきる構図は定番)、体をゆるくくの字にひねり、後ろ髪を風になびかせています。最後の頁は手抜きもなく親方、佐藤新太郎が描いたようです。

 同時期に出版した「金太郎一代記」の最終頁はこれとほとんど同じです。

一見しただけでその違いは明らかです。

2,3行目のちょうど同じ2文字目に「と」と「こ」が並んでいます。「こ」と「と」は似ているので注意です。

 

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