P9
P8P9竹内版見開き
(読み)
たち
たち
まち
まち
とつて
とって
おさへ
おさえ
さるのこを
さるのこを
とり
とり
可へし
かえし
その
その
まゝ
まま
尓可゛
にが
しやり
しやり
けり
けり
こゝ尓
ここに
ミ奈もと
みなもと
のよりミつこう
のよりみつこう
このところへ
このところへ
き多りくハひ
きたりか い
とうまる
どうまる
(大意)
たちまち、捕まえて押さえつけ
猿の子を取り返し
そのまま逃してやりました。
ここに源頼光公が
このところへやって来ました。
怪童丸
(補足)
竹内版の文章を頼ります。
平仮名「た」が出てくる頻度が多くなりました。
「ミ奈もと」、「もと」だけがこの形で出てきたら「のく」と読んでしまいそうですが、前後のつながりがあるので類推できます。
金太郎はまずは雷から太鼓を取り上げ、雷の力を大きくそぎました。そして雷の背中をどうだまいったかと押さえつけ降参させています。
猿や太鼓の右側ふたつと輪っかなどは色忘れでしょう。クルクル巻いた雷雲とカクカク直線で稲妻を表現しています。稲妻がなかなかのデザインで上手ですね。佐藤新太郎版ではあまり威力を感じませんが竹内版では赤が偶然ずれたのか意識的にそうしたのかは不明ですけど、立体的に見えておもしろい。こんな稲妻は見たことがありません。
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