2021年2月2日火曜日

豆本 金太郎山めぐり その4

P2

(読み)

のこ尓きん多らうといふ●

のこにきんたろうという


●く王い

 かい


里起ぶ

りきぶ


そうの

そうの


こあり△

こあり


▽△あま多の[つぎへ]

  あまたの


(大意)

の子に金太郎という

怪力無双の子がいました。

たくさんの

(補足)

 文章を読む順序のために●、△などの印が文末に付いていますが頁をまたがることもあり、また[つぎへ][つゞき]となっているところもあります。記号は合印(あいじるし)などと呼ばれ、同じ記号の所へ続きます。

「のこ尓きん多らうといふ」「こあり」、に「こ」と「と」があります、似てるので注意です。2箇所に「う」がありますが最初のは「り」にもみえてしまいます。

「く王い里起」、一文字ずつ読めば「くわいりき」ですが現在では「かいりき」。「ぶそうの」、辞書で確かめたら「無双」(むそう)は(ぶそう)とも読むのでした。

平仮名「あ」はこの当時「お」から「丶」をとった形になります。

 狐の綱渡り、ぶんぶく茶釜でもたぬきがやっていました。傘に扇子は定番です。尻尾のフサフサ感がいいですね。

 

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