P1
(読み)
む可し
むかし
者こ
はこ
ねの
ねの
阿し
あし
加゛ら
がら
やま尓すむやまうバ
やまにすむやまうば
△つ禰尓
つねに
や満を
やまを
可け
かけ
めぐりて▽△
めぐりて
(大意)
昔箱根の足柄山に住む山姥
つねに山をかけめぐりて
(補足)
文章は頁をめくったP2とつながているので、上下で意味がちぐはぐになってます。
「者こ」の変体仮名「者」(は)が摺りがかけてしまってます。「十」+「て」のような形です。
「加゛ら」、変体仮名「可」ではなく「加」を使ってます。
「やま尓すむやまうバ」、「や満を可け」、「や」の形に注意。あとのは「ゆ」に似ています。また「う」と「可」にも注意、ほとんど同じで文章の流れから判断するのが一番です。
変体仮名「禰」(ね)、よく使われるのは「年」(ね)、他に「根」などがあります。上段では平仮名「ね」の「者こねの」です。また「ま」が上段では平仮名、下段では変体仮名「満」(ま)。
「やまうバ」とあるので、恐ろしい婆さんかとおもいきや、そんなことはありませんでした。おもちゃの魚が山の中なのに不思議です。全体に明るい色調です。
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