2021年2月23日火曜日

豆本 金太郎一代記 その10

P8

P8P9竹内版見開き

(読み)

尓らミたち

にらみたち


春り者やく

すりはやく


\/と

はやくと



▲やま

 やま


ざれや

ざれや


とよ者゛ハ

とよば わ


れバこの

ればこの


とき

とき


らい下

らいした


尓おち

におち


(大意)

(空を)にらみ

立ち上がって

はやくはやく、

山から去れと叫びました。

まさにそのとき

雷(かみなり)が下に

落ち、


(補足)

 どうも文章の情景がはっきりしないのですが、獣たちが空でゴロゴロやっている鬼を恐れているので、金太郎はすっと背を伸ばして立ち空をにらみ、はやく立ち去れと空の鬼にむかって叫んだところ、鬼が怖じ気ついたのか、雷(かみなりor鬼)が落ちてきた、というようなことでしょうか。

 佐藤新太郎版の文章はかすれて判読が難しいので竹内版を頼ります。こちらは大変に明瞭です。

「尓らミ」の「ミ」が赤の色に重なってよくわかりませんが、あるように見えます。

「たち春り」(たちすり)は背を伸ばすような仕草でしょうか。

「者やく\/と」しましたが、どうも納得してません。また合印●と▲がありますがもう一方はどこにあるのかわかりません。

「らい下」は「下」が「T」になってますが、まぁこれで意味は通じます。


 

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