P1 国文学研究資料館蔵
(読み)
金 山 堀 口 の圖
可奈やま本りくち づ
かなやまほりぐちのず
金 山 の堀 口 を鋪 口 とも
可奈やま 本りくち しきくち
かなやまのほりくちをしきくちとも
又 ハ真府ともいふ吉 日 をゑらび
ま多 まぶ
またはまぶともいうきちじつをえらび
神 まつりをして普請 尓とりかゝる也
かみあつりをしてふしんにとりかかるなり
可奈山 の者多ら起人を
かなやまはたらきびとを
下財 といふ凡 金 銀 銅 鉄 通 して金 山 といふ
げざい およそきんぎんとうてつ川う 可奈
げざいというおよそきんぎんどうてつつうしてかなやまという
我 朝 尓金 の出ることハ
和可て う 可ね
わがちょうにかねのでることは
人 王 四十 六 代 孝 謙 天 皇 天 平 勝 宝 年 中 尓
尓ん王う こう个んてん王うてんへいせ う本うねんちう
にんおうしじゅうろくだいこうけんてんのうてんぺいしょうほうねんじゅうに
者じめて陸奥の国 より本り
むつ く尓
はじめてむつのくによりほり
出春白 銀 ハ人 皇 四十 代 天 武天 皇 の御時
志ろ可ね 尓ん王う てんむてん王う おんとき
だすしろがねはにんのうしじゅうだいてんむてんのうのおんとき
者じめて対馬 の国 よりほり
つしま く尓
はじめてつしまのくによりほり
出春銅 鉄 ハ神 代より有 と云 伝 へ多り
登うて川 可ミよ あり いゝつ多
だすどうてつはかみよよりありといいつたへたり
とめ木
とめぎ
志きより土 を持 出春てい
しきよりつちをもちだすてい
山 口 寸 法 本る所
やまくちすんぽうほるところ
(大意)
略
(補足)
序文と本文のあいだに目次がありましたが、本文とほとんど重なっているところが多かったので省略しました。
5巻の内容は、1巻に鉱山、2巻に農林系加工品、3・4巻に物産、5巻に水産に関することが記されています。
「堀口」の掘に部品として出があります。ちょうど本文の最後の2行の文頭に「出春」があって、「出」のくずし字がならんでいます。右側の「出」が「掘」の中の出とおなじくずし字になっています。また土と出の形がにているので注意です。
この本の絵師長谷川光信は、どう贔屓目に見ても、腕はイマイチ、稚拙です。この鉱山で働いている人々をみてもそれはあきらか、どこか小学生の絵日記をおもわせます。
この本の価値は、本の題名通り、日本各地の名産を上手い下手は勘案しないで、描写したことにありそうです。
画面の中央付近で丸太の皮を剥いでいる人の道具は手斧(ちょうな)というもの、現在ではあまり使われなくなりましたが、それでも宮大工さんたちにはなくてはならない道具です。

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