2026年3月29日日曜日

日本山海名物圖繪巻之一 その16

P23 国文学研究資料館蔵

(読み)

奈まり

なまり


説 文 にい者く鉛  ハ青 金 奈り錫 の類 と云々管 子尓い

        奈まり あを可ね  すゝ るい

せつもんにいわくなまりはあおがねなりすずのるいといいかんしにい


者く山 上 尓鉛  あれ者その下 尓銀 あり山 上 尓銀 あれ者゛

わくやまかみになまりあればそのしもにぎんありやまかみにぎんあれば


その下 尓丹 ありといへ里此 丹 ハ丹 砂 とてす奈者ち朱 砂 のこと也

                            し由しや

そのしもにたんありといえりこのたんはたんしゃとてしなわちしゅしゃのことなり


今 繪の具尓用 由る丹 ハ別 尓鉛  を焼 てこしら由る也

いまえのぐにもちゆるたんはべつになまりをやきてこしらゆるなり


又 白粉  も鉛  をやきて制 する奈り各 別 法 有り別 巻尓志る春

  おしろい

またおしろいもなまりをやきてせいするなりかくべっぽうありべっかんにしるす


◯鉛  ハ山 より本り出し湯尓王可して流 せ者゛竿 と成ル也

 なまりはやまよりほりだしゆにわかしてながせば さおとなるなり


土 形 をこしらへ底 尓筋 をつけて其 上 へ王可し多る鉛  を奈可゛春也

つちがたをこしらへそこにすじをつけてそのうえへわかしたるなまりをなが すなり


な満里竿 可ね てご 大 工

なまりさおがね てご だいく


(大意)

(補足)

「説文」、『せつもんかいじ 【説文解字】

中国の現存最古の字書。後漢の許慎の撰。100年頃成る。当時の九千余字の漢字を部首別に配列し,六書(りくしよ)の説により造字法・意義・音を解説したもの。中国文字学の基本的文献。説文』

「管子」、『かんし くわんし 【管子】

② 中国古代の政治論文集。管仲の著と伝えられるが,一人の作ではなく戦国時代から漢代にかけて成立したとみられる。現存七六編。経済政策や富国強兵策などを記す』

 方鉛鉱販売のHPからの借用です。

『方鉛鉱は鉛の鉱石としてもっとも重要な鉱物です。方鉛鉱の鉛含有率が86%と高く、鉛の融点が低いため、精錬技術の未発達な古代でも、たき火に方鉛鉱を放り込むだけで金属鉛が得れました。方鉛鉱は、閃亜鉛鉱を伴って、熱水鉱脈、黒鉱鉱床、ミシシッピバレー型鉱床、接触交代鉱床などに広く産出されます。銀白色で、6面体、8面体およびその集形の自由結晶を作っています』

 子どものころ、わたしの兄が所有していました。キラキラしてきれいでした。

また若かりし頃のこと妻の実家に遊びにゆくと、漁師の義父が漁に出れないとき、タコ漁の道具を作ってました。鉛の棒(竿)を、白雪鍋に入れて七輪で溶かし湯にします。それを木型に流しこんで重りをたくさんこしらえていました。

 奈満里竿かねを何本か束にまとめていますが、これは重いはずです。

白粉を鉛を焼いて作るとありますが、江戸時代の歌舞伎役者を始め、広く使われていましたから、鉛の中毒がひどく、江戸時代の乳幼児死亡率が高かった原因のひとつとされているとありました。

 

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