2019年9月12日木曜日

郡代役所より仰渡ニ付請書 その2




 P.1 4行目〜6行目。「飯能市立博物館所蔵浅海公介家114号文書」

(読み)
猛 威ヲ振 ひ及剛、    談不伏   者 者家財
もういをふるいごうにおよび、だんふくさずものはかざい

等打 毀 し及乱妨、     又者 村 役 人 共 江
とうちこわしらんぼうにおよび、またはむらやくにんどもへ

申  聞  人 足 為差出  味方 二引 入、 手廣 二
もうしきかせにんそくさしださせみかたにひきいれ、てびろに


(大意)
猛烈な勢いで力ずくにおよび従わぬものは家財
など打毀し乱暴におよんだ。また、村役人たちへ
言い聞かせ人足を用意させ自分たち仲間へ引き入れ、騒ぎを拡大させ


(補足)
「猛威」、くずしてはいますが、ほぼ原型を保っています。
「剛」の偏がちゃんと「岡」のくずし字です。冂(けいがまえ)は冖(わかんむり)のように上部に位置してしまっています。
「財」と「乱」の偏のくずし字がほとんど同じです。漢字の読みはたいてい旁側の部品の読みになるので偏はいわば飾りみたいなものなのでしょうか。
「乱妨」、「妨」が「坊」や「放」に見えなくもない。


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