表紙
P.1 1行目〜3行目。「飯能市立博物館所蔵浅海公介家114号文書」
(読み)
秩 父郡
ちちぶぐん
北 川 村
きたがわむら
此度 山 寄 村々 之者 共 人 気騒 立 宿 村
こたびやまよりむらむらのものどもひとけさわぎたてやどむら
所 之富家を目掛 貧 民 共 へ米 金
しょのふかをめがけひんみんどもへこめかね
施行 或 は質 品 無銭 二而差 戻 し候 様
せこうあるいはしちしなむせんにてさしもどしそうろうよう
(大意)
秩父郡
北川村
このたび山間の村々の者どもが集団で騒ぎ立て宿場や村
の富裕な家を目指し、困窮民へ米やカネを
施し、あるいは質品を無銭で取り戻すよう
(補足)
今回は上名栗村の東側村々、坂元・坂石・北川・南川村などの武州一揆の古文書です。
この仰せ渡し書の日付は変事出来より約10日後の6月22日となっています。
「北川村」、小川村ではありません。「北」のくずし字は全く別物です。
「人気」(じんき、にんき、ひとけ)と読みがいろいろあって、どれなのでしょう。
「富」のくずし字がわかりずらい。くずし字辞典にのってません。
「富家」(ふうか、ふか、ふけ)、読みがこれまたいろいろ。
「貧」、「分」+「貝」。ちゃんと「分」のくずし字「彡」+「、」になってます。
「施行」、「行」は簡単なようで難しい。
墨の濃淡がはっきりしていて、どこで墨汁をつけているかがよくわかります。
0 件のコメント:
コメントを投稿