2026年2月10日火曜日

繪本寶能縷 その6


P5 国文学研究資料館蔵 

絵本直指寳(えほんねざしだから)P5

(読み)

かゐこやしない草 㐧 五

かいこやしないぐさだいご


蚕  春でに

可以

かいこすでに


大 眠  起 して

おおねむりおきして


後 盤桑 の

あとはくわの


葉を

はを


くるゝこと

くるること


前 ゝ よりハ

まえまえよりは


多 きゆへ

おおきゆえ


桑 能葉

くわのは


きざみ

きざみ


可へ春尓

かえすに


いと満なくして

いとまなくして


其 まゝ

そのまま


く王する

くわする


体 奈り

ていなり


北 尾重 政 画

きたおしげまさえ


(大意)

(補足)

 㐧五では画の様子がそれまでとちょっと変わります。

白い花二輪を左手にした女将さんのような御婦人が「どうだい、はかどっているかへ」とでもきいているように中をのぞいています。この方、黒の下駄をはいていて外にいるのに裾をひきずっています。また右手も竹の隙間から中に手を入れて格子を握っているところなど、絵師のこだわりがあるようです。

 中ではタスキをかけて桑の葉をやるのにいそがしそう。この二人、帯が前帯になっているのがよくわかります。子どもと女将さんは後帯。

 外は大きな百合の花が咲いています。旧暦の6月頃でしょうか。

 

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