2026年2月15日日曜日

繪本寶能縷 その11

P10 国文学研究資料館蔵 

絵本直指寳(えほんねざしだから)P10

(読み)

かゐこやしない草 㐧 十

かいこやしないそうだいじゅう


蔟   より糸 を

ま由者り  いと

まゆはりよりいとを


於ろし色 白 く

   いろ

おろしいろしろく


いさ起よきを

いさぎよきを


細 糸 のま由とし

本そいと

ほそいとのまゆとし


いろ黒 きを

いろくろきを


粗 糸 の

あらいと

あらいとの


ま由とす

まゆとす


真綿 丹

ま和多

まわたに


引 ても

ひき

ひきても


上  中  下を

じょうちゅうげを


ゑらミ

えらみ


和可ち

わかち


形 を

なり

なりを


津くりて

つくりて


束  綿

多ハ年和多

たばねわた


幾 者゛く

いく

いくば く


把とするなり

はとするなり


北 尾重 政 画

きたおしげまさえ

(大意)

(補足)

「真綿」、『まわた【真綿】

糸にできない屑繭(くずまゆ)を引き伸ばし乾燥した綿。軽くて強く,暖かい。引き綿・布団綿としたり,紬糸(つむぎいと)の原料とする。絹綿。』

「束綿」、『たばね‐わた【束綿】

越前国(福井県)から産出された真綿。色はきわめて白く、品質が上等であったため多く進物などに利用された。』

「把」、『たば 【束・把】

いくつかのものをひとまとめにしたもの。まとめてたばねたもの。細長いものや平たく薄いものをまとめる場合にいう。「稲の―」「札―」「薪(まき)を―にする」』

 ここの娘4人は、美人画であっても、タスキをきりりと締め、力強くせっせせっせと働いている雰囲気を出しています。

 二人の娘が白布のようなものを引っ張って伸ばしているのが真綿です。繭を割って、煮て柔くなっているので、だましだまし破れないように少しずつ全体に伸ばして布状にしていきます。この当時は大きなナスの形のようなのが出来上がりのようで、それを干して完成でした。

 現在では額縁のような四角のものに引っ掛けて雑巾程度の大きさにして乾燥させて完成です。布団や座布団の中にそれら布状のものを重ね入れて、真綿布団や真綿座布団になります。「綿」とありますが、もちろん純正の「絹」です。

 

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