2026年2月17日火曜日

繪本寶能縷 その13

P11 国文学研究資料館蔵

絵本直指寳(えほんねざしだから)P11

(読み)後半

尓て波雅 産 

   王可む

にてはわがむ


㚑 を祭 るべき

すび

すびをまつるべき


もの可又 㐧 廿   二

ものかまただいにじゅうに


代 雄 略  天 皇 の

  由う里やくてんのう

だいゆうりゃくてんのうの


御后  ミつ可ら

 きさ起

おきさきみずから


養  蚕し給 ふ事

こ可゛ひ

こが いしたもうこと


日本 紀尓見へ多り

にほんきにみえたり


唐 土 尓てハ

もろこし

もろこしにては


黄  帝 能后

くハうてい きさ起

こ うていのきさき


西 陵  氏を始  と

せい里やうし 者じめ

せいりょうしをはじめと


春ること

すること


通 鑑  尓出 多り

つう可゛ん いて

つうが んにいでたり


勝 川 春  章  画

かつかわしゅんしょうえ

(大意)

雅産㚑(わがむすび)を祭るべきではないだろうか。

また第二十二代雄略天皇のお后みずから養蚕なさったことが

日本書紀にある。中国では、黄帝の后西陵氏が始めたと

通鑑にみることができる。

(補足)

「雄略天皇」、「略」の漢字の偏である「田」と旁である「各」が上下になっています。

「養蚕」、『こがい ―がひ【蚕飼い】

蚕(かいこ)を飼うこと。養蚕。季春「―する此頃妻のやつれかな」正岡子規』。「養」もまた、「良」の部分が旁の位置にきて、その上の部分が左側つまり偏に位置しています。

 くずし字ではこのように、漢字の部品の位置を意識的に変えて記されていることがよくみられます。

「通鑑」、『「資治通鑑(しじつがん)」の略』。『しじつがん しぢつがん 【資治通鑑】

中国の編年体の通史。二九四巻。北宋の司馬光編著。1084年完成。紀元前403年(戦国時代の始まり)から五代末の959年までの歴史を膨大な史料を駆使し,一貫した見識のもとに記す。書名は君王の政治に資する鑑(かがみ)となる書の意で,神宗から賜ったもの』。

 原本では機織りして生地になった部分と糸の部分をきちんと描きわけています。しかし、この本ではなぜか垂直方向は細かく糸として描かれていますが、水平方向は一面白一色になってしまっています。手抜きとはおもえないのですけど、どうしたことでしょう?

 桜の花がらの着物がきれいです。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿