P32 東京国立博物館蔵
(読み)
松 多けを生 して人 能取 多る跡 あり吾
まつたけをしょうじてひとのとりたるあとありわれ
毛取 ベシとて心 を付 レとも皆 人 の取 多る
もとるべしとてこころをつけれどもみなひとのとりたる
あと能ミ一 向 ニなし人 能取 多るを落 シ
あとのみいっこうになしひとのとりたるをおとし
多るを一 ツひろゐ个る此 路 山 中 せ者゛き
たるをひとつひろいけるこのみちさんちゅうせば き
小路 ニして漸 \/往 来 伊部(インベ)と云 処 ヘ出ケリ
こみちにしてようようおうらい いんべ というところへでけり
いんべハ焼 物 を賣ル見世アリ備前 焼
いんべはやきものをうるみせありびぜんやき
是 なり爰 を過 て加々戸と云フ処 ニ至 リて
これなりここをすぎてかがとというところにいたりて
大 瀧 路 と云 碑アリさらハ瀧 を見んとて
おおたきみちというひありさらばたきをみんとて
小路 ニ入 ル両 方 大 山 其 山 能腰 尓石 を積
こみちにはいるりょうほうおおやまそのやまのこしにいしをつ
ミ其 上 ニハ草 木生 シ口 一 方 ニアリ穴 蔵
みそのうえにはくさきしょうじくちいっぽいにありあなぐら
(大意)
略
(補足)
「伊部(インベ)」、「加々戸」香登(かがと)、伊能図では2つの村が街道にあります。
現在は香登駅があり、無人駅のようです。
香登駅の1時方向に大瀧山西法院がありますが、これが大瀧路と関係しているかどうか、ちょっと不明です。
松茸一つ拾ってうれしそう♫